グローバルな課題
持続可能な企業は、ステークホルダーの利益を常に考慮に入れながら、長期的な財務上の成功に向けて適切に経営されている企業を指します。ESGデータは、投資家が企業の戦略、企業目標、経営の質を数値化するための手段でもあるのです。
ESGは、世界中の企業にとってますます不可欠な要素になっています。その理由はさまざまです。世界はいま大きく変化しており、企業もそれに伴い変化する必要があります。そしてその変化から生じる課題に対処し、サステナビリティを確保することが求められています。
ESGブームを牽引するもの
近年、環境・社会・企業ガバナンスを重視する投資への関心が急速に高まっています。グローバル・サステナブル・インベストメント・アライアンスによると、2018年のESG投資は30兆米ドルを超えました。消費者の嗜好が変化し、投資家が一段と透明性を求めることが予想される中で、ESG投資の規模は今後も確実に増えていくと考えられます。
EPFRの最近の分析によると、ESG投資の影響は、既に一部の株価に顕著に表れていることが分かっています。また、昨年1年間に、ESGを重視する株式ファンドが700億米ドル近くの資産を取り込んだ一方、伝統的な株式ファンドからは約2,000億米ドルの資金が流出しました。