本邦食品セクターアップデート

コンシューマー 

レポートサマリー

  • ディフェンシブセクター・安定的産業と見られがちな食品セクターだが、SDGs機運の高まり、未曽有の値上げラッシュ、コロナ禍における消費行動の変化、フードテック等の新興技術・商品の台頭等により、近年セクターを取り巻く環境は大きく変動している
  • 係る環境下でも、日本食品企業の不断の努力による、商品の安定供給・質の維持、新商品のリリース、DX推進、コスト削減等の成果もあり、足許の上場食品企業の業績は安定・好調な企業が多く見受けられるが、セクター全体のカタリストが乏しく株価のパフォーマンスは不調、バリュエーションも低下傾向にある状況
  • グローバル食品セクターのM&Aマーケットは大型買収・再編等が引続き活発に行われている中、足許の日系食品企業のM&Aはアクティブとは言えない状況である。一方で大手食品によるフードテック新興企業への投資は益々拡大しており、食品企業の投資戦略のシフトとも捉えられる
  • 然しながら、日米の食品セクターのM&A動向を比較すると、両国の経済規模を加味しても、日本企業のM&A件数が著しく少ない点が観察される。M&Aが日系食品企業の成長戦略のオプションとして活用される余地が未だ多分にあるとも考えられる

PDFのレポートをご確認ください。文字が見えにくい場合、表示を拡大、またはPDFをダウンロードしてご参照ください。

記事監修

この記事を監修している弊社担当者です。