物流セクターアップデート(2022年度通期)

インダストリアル 

レポートサマリー

  • 直近事業年度(通期)の業績については、自動車や半導体製造装置の輸送需要増加、EC物流の拡大等、良好な事業環境が継続したことを受けて、基本的に増収増益で着地。一方でサプライチェーン混乱による運賃高騰が一段落し、第4四半期だけで見れば減収減益となった企業も存在
  • 進行期の業績については、世界的な景気過熱感を警戒したグローバルでの需要剥落に加え、運賃水準の下落や人件費の高騰等、足許では収益圧迫要因が漸次的に顕在化している状況等を踏まえ、多くの企業で減収減益を見込む
  • 株価およびマルチプル水準については、人的物的移動の活発化、資産規模の適正化やコストコントロール等の各社の取り組み、日本株マーケットの全体的な上昇を材料に、各社の足許の株価は上値の軽い展開となり、結果として、基本的にマルチプルは上昇傾向
  • 直近のM&A動向として、NIPPON EXPRESSによるCargo-Partnerの子会社買収や三菱倉庫によるCavalier Logisticsの買収、郵船ロジスティクスによるTaylored Servicesの買収など、グローバルでのプレゼンス強化を企図した色合いの案件が確認される

記事監修

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