LBOファイナンスの最新動向(2023年2月版)

M&Aナレッジ 

昨今の金融環境の激変を受け、買収ファイナンスの供給において、世界的に大きな変化が生じています。日本における現時点での金利の上昇幅は、他国と比べ限定的であるものの、所謂「マレリ・ショック」以降、PEファンド等へ低コストでLBOローンを提供してきたメガバンクの動向が、今後注目されます。

フーリハン・ローキー・東京フィナンシャル スポンサー グループでは、2020年以降の「PEファンドがスポンサーなった非公開化案件における資金調達の状況」を開示資料から集計しました。サンプル数に限りがあり明確な傾向までは見て取れませんが、日立物流の非公開化(2022年10月公表)は銀行からのローンを活用せずに実行されているなど、従来にないファイナンスのアレンジがなされている案件も出てきています。
今後、日本におけるLBOファイナンスの動向が引き続き注目されます。

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