不二製油グループ本社によるBlommer Chocolateの買収｜ケーススタディ

業務用チョコレート市場において、世界最大の北米マーケットでの規模拡大を図り、世界3位の規模にポジショニングし、さらなる競争力の強化を実現

• チョコレート市場がグローバルに伸長を続ける中、川上のプレーヤーによる既存の事業領域に向けた進出も活発化
• “Better For You”に標榜される消費者の健康志向トレンドが加速し、菓子領域においても付加価値品への需要が増大
• 中長期的な事業成長にとって、特に主要原料であるカカオ豆に関しては責任ある安定的な調達ルートの確立が不可欠

• 不二製油は油脂事業で培った高い技術力を元に、業務用チョコレート事業を展開。国内では圧倒的なトップシェアを誇りつつ、近年は積極的なグローバル化を進め、海外の同業他社（ブラジル、マレーシア、豪州等）を買収
• 業務用チョコレートの世界最大市場である米国には未進出

• 世界最大の業務用チョコレート市場となっている米国において、油脂、カカオ、他素材との組み合わせによる機能性の高い製品事業の拡大に向けた一手
• 技術的な優位性だけでなく、グローバルの事業規模、顧客へのアクセスを獲得する絶好の機会。不二製油にとって成長領域の事業における将来に向けた大きな布石
• カカオ豆のサステナブル調達の実現

• 10か国16拠点体制で業務用チョコレートを供給し、環太平洋地域のエリアシェア2位の地位を確立
• 売上規模は、買収直前期（2019年3月期）3,008億円から、4,000億円（2022年3月期予想）に拡大
• 本件買収により、事業セグメント区分を変更し、IR上も業務用チョコレート事業を独立
• 成長市場である米国においても生産能力・生産効率の引き上げを意図し、設備投資を継続。健康訴求型の商品（シュガーフリーチョコーレート）の展開に着手

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