物流セクターアップデート(2024年度 第2四半期)
2025.01.08
レポートサマリー
- 直近四半期の決算では、国内外の物流需要の回復や価格改定等を背景に業界全体として増収を記録。営業利益は各社ばらつきがあるが、人件費や外注費、燃料費などのコスト増が各社に共通する収益圧迫要因となっている
- 今期見込みについては、足元の業績を踏まえて多くの企業が業績予想を修正。通期ベースで増収増益を見込む企業も多数存在するが、前々期を上回る水準までの成長を見込む企業は少ない
- 当セクターも8月の日本株急落の影響を受け、その後上昇基調に転じた先と株価が戻り切らない先に二極化。上昇基調にある企業の株価も概ねTOPIX並みで、アウトパフォームしている株価は株主還元、好調な業績、M&Aが背景となっている。株価が低迷している宅配便セクターを除き、概ねバリュエーションは微増と大きな変化は見られない
- 2024年は、アルプス物流、C&Fロジホールディングス、三菱電機ロジスティクス、トランコム等の大型案件や物流子会社案件が複数公表され、当セクターのM&A市場は活況であった
記事監修
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