丸紅および日本製紙によるカナダ子会社のMercer Internationalへの売却|ケーススタディ
2018.12.10
サマリー
2018年10月、丸紅株式会社、及び日本製紙株式会社は大昭和丸紅インターナショナル(DMI)の全株式にかかる売却に最終合意。DMIは、丸紅及び日本製紙グループが50:50で保有するJV。さらにDMI傘下にもカナダ林業大手企業:West Fraser Mills, Ltd.との50:50のJVを持つ。
本案件におけるGCAの付加価値
- GCAは、丸紅・日本製紙のFAとして、買い手候補のロングリスト作成からコンタクト、プロセスの設計、デューディリジェンス(DD)対応、契約交渉に至るまで、売主間の調整もサポートをしながら本件の実行を推進
- 情報漏えいリスクに留意し、関係者を少数に絞った上で、対象会社従業員と蜜にコミュニケーション
- DMI傘下のカナダ企業とのJV同時売却にあたり、JVパートナー(West Fraser)の協力取り付けにかかる戦略的な情報提供・事前調整をサポート
本案件の意義
- 事業ポートフォリオの再編戦略に基づく海外ノンコア事業の売却
- DMIは、1969年に両社が合弁で設立した企業。事業資産配分の見直しの一環として、株式売却を企図
- 丸紅
- 中期経営計画「GC2018」において財務基盤の強化を最優先課題として取り組んでおり、キャッシュフロー経営強化の一環として資産リサイクル等を促進
- 日本製紙
- 第5次中計期間以降に実施している事業ポートフォリオの改革による紙・板紙事業に依存しない収益構造の構築の達成
会社概要
丸紅(売り手)
- 生活産業、素材、エネルギー・金属、電力・プラント、輸送機等の広範な分野において、輸出入及び国内取引の関連事業投資等を行う大手総合商社の1社
日本製紙(売り手)
- 製紙、パルプ・原料の販売を行う大手製紙メーカー
大昭和丸紅インターナショナル(DMI)(対象会社)
- カナダで製紙用原料である市販パルプの製造・販売、電力の発電・販売事業を展開
Mercer International(買い手)
- 1968年にカナダで設立された米国上場企業。カナダや欧州に製造拠点を有し、針葉樹パルプをアジア、北米、欧州などで販売
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