セクターレポート:日本の五大商社決算アップデート(2025年3月期2Q)

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レポートサマリー

  • 大手総合商社5社の2024年9月中間連結決算(4-9月)連結決算が11月6日に出揃い、三菱商事と伊藤忠商事が増益を確保、三井物産、住友商事、丸紅の3社は減益となった
  • 中国景気の減速による原料炭や鉄鉱石等の資源価格の下落が各社業績を引き下げる要因となっている一方、脱炭素に関連するエネルギー事業等は各社好調
  • 成長分野への投資を企図した事業売却益により、三菱商事は前年同期比32.6%増を達成し、伊藤忠商事はファミリーマートの中国事業再編による一過性利益や食品事業の好調により前年同期比で6.2%の増益を確保
  • 三井物産は25年3月期の業績予想を200億円上方修正した。他社は前回発表から据え置きとしたものの、伊藤忠商事、丸紅、住友商事は市況の下振れリスク等を考慮したバッファーを設定しており、今期業績の上振れ要因となる可能性あり

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