セクターレポート:日本の五大商社決算アップデート(2025年3月期4Q)
2025.05.23
レポートサマリー
- 大手総合商社5社の2025年4月期連結決算が5月2日に出揃い、伊藤忠商事が過去最高益を更新した。資源価格の下落影響を受けながらも、非資源分野で着実に利益を積み上げた。また、丸紅と住友商事も増益を確保。金属資源やエネルギー事業の規模が大きい三菱商事と三井物産は最終減益となった
- 三井物産の純利益は前年比15.4%減の9,003億円で着地。エネルギー部門では前期一過性利益の反動並びにLNG物流における不調を主因に1,082億円の大幅減益を計上した
- 住友商事は、海外発電などエネルギー事業が堅調。資源事業も前期の減損損失の反動で損益が改善し、最終利益は前年比45.4%増の5,619億円で着地となった
- 2026年3月期見込は三菱商事と三井物産は資源価格の下落などを要因にいずれも減益を見込む。一方、非資源分野が堅調に推移する伊藤忠商事は純利益9,000億円と5大商社でトップとなる見込み
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