セクターレポート:日本の五大商社決算アップデート(2023年3月期 3Q)

ファイナンシャルスポンサーズ 

レポートサマリー

  • 5大総合商社の2022年7~9月の第2四半期の決算は、引き続き資源価格が高値で推移したことや円安を背景とした海外事業の利益拡大により好調に推移。特に資源領域の収益の割合が多くを占める三菱商事、三井物産の2社では総合商社初となる通期純利益1兆円を超える見通しとなった
  • 一方、伊藤忠商事は機械セグメントで北米事業の好調に加え2022年1月に出資した日立建機の取り込み利益が貢献し増益を実現するなど、各社の注力領域がより鮮明になってきている
  • 好業績の一方で、第3四半期中は大型のM&A等の動きは少なく、各社とも増配に加えて多額の自社株買いを公表、株主還元を強化。ただし、利益の伸びに対して株価の上昇は鈍く、直近12か月の純利益に対するPERは低下している

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