セクターレポート:日本の五大商社決算アップデート(2023年3月期 2Q)

ファイナンシャルスポンサーズ 

レポートサマリー

  • 5大総合商社の2022年7~9月の第2四半期の決算は、引き続き資源価格が高値で推移したことや円安を背景とした海外事業の利益拡大により好調に推移
  • 豪州原料炭事業の追い風を受けた三菱商事が純利益7,200億円でトップを維持、通期予想では総合商社初となる「年間1兆円超」の純利益を見込む。三井物産も通期業績予想を9,800億円に引き上げ
  • 多くの総合商社が株主還元を目的に大規模な自社株買いを実施。中でも三井物産は1,400億円規模の自社株買いを公表し、株価が急伸
  • コロナ禍から加速した事業の売却・再編の一方、好業績を背景に出資・買収案件も再度増加の兆しあり
  • インフレやこれに伴う金融環境の変化など、将来の不確実性は依然として高い中、今後も各社の株主還元と新規投資への配分(キャピタル・アロケーション)の方針が注目される

記事監修

この記事を監修している弊社担当者です。