セクターレポート:日本の五大商社決算アップデート(2023年3月期 1Q)

ファイナンシャルスポンサーズ 

レポートサマリー

  • 五大総合商社の2022年4月~6月:第1四半期の決算は、資源価格が引き続き高値で推移したことや円安を背景に好調に推移、昨年一過性の利益を計上していた伊藤忠商事を除く4社で過去最高益を達成した。特に三菱商事は豪州原料炭事業における市況上昇により金属資源セグメントが業績をけん引、その他に不動産投資運用会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティの売却益も計上し、四半期利益が5,340億円に達した。
  • 一方、足元では一部資源価格が調整局面に入っていることや、ウクライナ情勢、世界的なインフレとこれに対応する金融引き締めの影響等の不確実性も高まっていることから、現時点では通期業績予測は各社とも据え置きとしている。
  • 各社とも環境変化に対応すべく事業ポートフォリオの入れ替えには積極的で、出資・買収と事業売却双方の案件が活発に行われている。

記事監修

この記事を監修している弊社担当者です。