製紙・パッケージングセクターアップデート(2023年1月版)

インダストリアル 

レポートサマリー

  • 分析対象とした「総合製紙」「紙容器・資材」「プラスチック容器・資材」いずれのサブセクターにおいても、原燃料価格の高騰などの影響で国内企業は苦戦(前年同期比で大きく減益)
  • 一方で、欧米企業はESG需要に押されて好調な業績となった。欧米では収益部門へと焦点を絞るポートフォリオ再編の動きも顕著であり、収益性の底上げにつながっていると推察される
  • さらにインド・東南アジアの企業では、人口増と経済発展により顕著な売上高の成長がみられた
  • 株価とEV/EBITDA倍率についても概ね上記の業績を反映する形で推移しており、EV/EBITDA倍率(業界中央値)関しては、基本的に欧米が最も高い水準、次いでインド・東南アジアも日本を上回る水準となった
  • 当該セクターの直近1年間のM&Aを分析すると、大きく7つのトレンドが導出された。なかでも分析対象とした54件のうち4割近く(21件)にPEファンドが関与していることは、投資対象として当該セクターに注目が集まっていることを示唆している

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