レジャー・ホテルセクター|マーケット動向レポート(2023年度)

不動産・ホテル・レジャー 

レポートサマリー

  • レジャー・ホテルセクター全体の市場は、新型コロナウイルス収束の動きや記録的な円安の影響を受けた訪日観光客数の増加を背景に復調傾向
  • テーマパークカテゴリは、制限なしでの運営再開に伴い、屋外テーマパークをはじめとしてコロナ禍前の業績水準に改善した或いは水準を超えた企業も多い。時価総額およびEV/EBITDAマルチプルは、FY2023のコロナ収束後の特需による株価急伸の反動で、直近にかけて前期比でマイナスの企業も観測され、テーマパーク15.5x、アミューズメント7.3x、ホテル11.7xで推移
  • アミューズメントカテゴリは、縮小傾向が続いていたが、近年は新規事業開拓や事業展開の変化もみられ、成長志向がうかがえる。業績はFY2022に復調し、FY2023では売上高の回復が一段落した模様。M&Aでは、2023年に上場したGENDAによる連続買収が目立った
  • ホテルカテゴリは、訪日観光客の増加や国内消費の需要喚起等により業績は好調だが、企業によって成長に優劣がみられた。利益面においては、コロナ禍にコストカット施策を推進して利益を確保する企業と、人材等の調達コストの増加により利益が逼迫する企業とに二分された。M&Aでは、不動産投資ファンドを中心としたシティホテルの買収事例が多くみられた

記事監修

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