売却側企業： 東海カーボン株式会社（以下 東海カーボン）

• 1918年の設立以来、常に業界のパイオニアとしてさまざまな産業分野に欠かせないカーボン材料の開発を行ってきた炭素製品の総合メーカー
• カーボンブラック、ファインカーボン、スメルティング&ライニング、黒鉛電極、工業炉関連事業を展開
• 2025年2月に発表した中期経営計画「Vision 2030」では、黒鉛電極事業及びスメルティング&ライニング事業の構造改革や、カーボンブラック事業、ファインカーボン事業、工業炉関連事業における成長市場へのコミットを方針として掲げる

対象会社： TOKAI ERFTCARBON GmbH（以下 TEG）

• ドイツ・グレーヴェンブローホに本社を置き、黒鉛電極の製造販売を行う
• 2024年12月期の売上高は72.6百万ユーロ、営業利益は△46.2百万ユーロ

買収側企業： DUBAG Investment Advisory（以下 DUBAG Group）

• ドイツ・ミュンヘンに本社を置くプライベート・エクイティ・ファーム。カーブアウト、ターンアラウンド、事業承継など特別な状況にある案件に重点的に投資を行っている

本件の意義

• 東海カーボンは、中期経営計画において「抜本的な構造改革」「成長市場へのコミット」「サステナブルな価値創出」の短期・中長期的な取り組みを推進することで事業ポートフォリオの変革をめざすことを発表
• 黒鉛電極事業は近年の鉄鋼需要の低迷や新興勢力との価格競争の激化に直面しており、東海カーボンとして構造改革を推進
• 本件により、需要低迷に加えて、大手プレーヤーとの価格競争、エネルギー価格の高騰、安価な中国・インド製品の流入等の経営課題を抱える欧州事業を譲渡することで、黒鉛電極事業としての抜本的な構造改革を進めるとともに、東海カーボンとしてのリソース分配の最適化を実現

フーリハン・ローキーのケイパビリティ

• フーリハン・ローキーは広範な金融投資家ネットワークを有しており、PE関連のM&A案件助言数は5年連続でグローバルトップ
• 当該グローバルネットワークを活用し、フーリハン・ローキーは本邦企業による欧州子会社・事業の売却案件を数多く助言しており、本件は2020年以降で7件目の助言となる
   

プレスリリースは以下をご覧ください
「連結子会社の異動に関するお知らせ」
「（訂正）「連結子会社の異動に関するお知らせ」の一部訂正について」